木の話

高級素材の話

高級素材の話

当たり前のことですが一本の木には沢山の枝があります。生きていくために日光に向かって枝を伸ばし沢山の葉をつけなければどんな木も生きてはいけません。つまり木の外周には、いたるところに枝の後=節があるということになります、それなのに歴史に残る有名な神社 仏閣などの建物に使われているほとんどの柱や板材のどこにも節がない事に不思議に思ったことはないでしょうか?

たとえばまったく節のない長くて太い柱の注文があったとします。そのために原木「山に立っている木」を探してきます。初めに書いたようにそもそも枝のない(節のない)木など存在しません。これは矛盾していると思いませんか?材料となる原木には枝があるのにそこから無節の柱を作れというのは・・・

それではどのような条件がそろえばこのような柱ができるのか興味を持っていただけたでしょうか。

ひとつの例に過ぎませんが、

① 材料となる立木は植林された当時よりしっかりと手入れされていること。

良い材料に育てるためには若木のころより「木起こし、間伐、枝うち」などの作業が必要、無駄な枝を取っておくことで節の少ない木が育つ。

② 周りを林に囲まれていること。木は日光を求めて枝をだすので周りを暗く囲まれている場合、上に上にと枝をはるようになります。そのように伸びた本(根元に近い部分)の部分を使います。

③後は外観に節の痕跡がなければ製材してみるということになります、それでも芯もちで全て無節の柱はめったにでません。

節のない柱一本作るにも手間と時間、そしてお金がかかります。

重要文化財に指定された神社仏閣も材料の出来るまでという面からみると違った楽しみ方ができると思います。


 

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